アオリイカを効率的に釣るためのさまざまなテクニックを紹介します。シャクリの基本から、スラックジャーク、ズル引き、ボトムスティ、フォローアクションまで、各手法のポイントを詳しく解説します。アオリイカの捕食行動を理解し、状況に応じたアプローチを身につけることで、釣果を向上させましょう。

こんにちは♪oval squidです。
私なりのアオリイカの知識と初心者程度釣りレベルですが、アオリイカの特性と釣りの成功へと導く方法を解説します。
今回はエギングの醍醐味である「シャクリ」と「誘い」について解説したいと思います。
シャクリはエギを動かすためのロッドワークです。動かし方は強くシャクり・素早く戻すが基本。これを続けて行ないますが、この間を短くしたり長くすることでエギをクイックに動かす、ダートの高低差をつける等の工夫ができます。
これがエギングを愛される皆様のお役に立てば光栄です。
- ショートピッチジャーク
- スラックジャーク
- ズル引き
- ボトムステイ
- フォローアクション

ショートピッチジャーク
ショートピッチジャークは、アオリイカを狙う際に非常に効果的な釣り方で、縦でも横でも広範囲を探ることができます。この手法は、2段シャクリの変形であり、リールを巻きながらエギを効率的に上昇させ、ダートさせることが特徴です。
アオリイカはフィッシュイーターであり、小魚が水面まで逃げると目立ちやすくなります。そのため、エギを水面近くまで浮かせることで捕食のチャンスが増えます。
シャクリの基本動作
- ダートを加える: シャクリの際には、左右の動き(ダート)を加えることが重要です。これはバスフィッシングのドッグウォークに似ています。
- 具体的な動作:
- 時計をイメージして、ロッドを2時の角度から11時まで一気にシャクります。
- 戻す際にリールを1回巻くことでダートを実現します。
- ラインとロッドの角度は90度を保ちます。
状況に応じたパターン
- 素早く動かし上昇させる: ハンドルを巻くタイミングを調整します。
- シャクリの間を取り高低差を使う: 間を入れることでエギの頭が下がります。
- 水面直下で水平移動させる: ロッドを立てて行います。
- 活性が低い場合: シャクリを3〜4回行い、ボトムから離さない動作(ボトムステイ)も行います。
アタリを取るためのポイント
- ラインスラックを巻き戻す: ロッドティップとラインの接点を意識します。
- エギが一瞬止まる: アオリイカが追ってきた際に、エギが一瞬止まることで捕食のチャンスが生まれます。
- アタリがあった場合: 大きく合わせることが重要です。
このように、ショートピッチジャークを駆使することで、アオリイカを効果的に狙うことができます。

スラックジャーク
エギング界の重鎮 重見典宏さんが得意とするスラックジャークは、アオリイカを効率的に釣るための独自のテクニックです。この釣法の基本的な手順は以下の通りです。
基本的な手順
- エギを底に着ける: まず、エギをしっかりと底に着けます。
- ラインにスラックを出す: シャクリ始めの抵抗感をなくすために、ラインにスラックを出します。
- シャクリ: ロッドを11時から12時の間で一気にテンションをかけ、ロッドを起こすと同時にエギへのテンションをスムーズに加速させます。この瞬間、ラインが張ることで力がエギに伝わり、エギが大きく跳ね上がります。
底取りの重要性
- 一度底を取った後は、ラインを巻き取らずに底の感覚を維持することが求められます。ラインを巻き取ると、底の位置がわからなくなってしまいます。
- 大きなアオリイカは移動距離が少ない捕食方法を好むため、エギをボトムでヒョコヒョコさせることが効果的です。
中層でのスラックジャーク
- エギを着水させた後、中層辺りまで沈めたらスラックジャークを1回かけます。
- リールは巻かずに、エギが沈んでラインがたるんだ状態で再度スラックジャークをかけます。この方法では、表層から中層・中層から底層を探ることができ、ラインが張れない当て潮に適しています。
アタリのサイン
アタリのサインは以下のような変化で感じ取ることができます。
- ラインが加速する
- ラインが止まる
- エギが落ちない
このタイミングで合わせることが重要です。
重見さんのスラックジャーク釣法は、潮の流れに対してオールマイティーに対応できるため、さまざまな状況で効果的にアオリイカを狙うことができます。

ズル引き
活性が低い時のズル引きテクニック
最近はあまり出番がないものの、活性が低い時に使うズル引きのテクニックについて紹介します。
基本的な手順
- 着底後のシャクリ: エギが底に着いたら、まず1回シャクリを入れます。
- 一定速度で引く: そのまま、エビがボトムを這うイメージで一定速度で引きます。途中で止めることもあります。
アタリの感じ方
- アタリは「グーッ」と乗る場合が多いです。
- 時折、コツと当たった後に「グーッ」とくることもあります。
- 重みを感じたら、大きく合わせます。
- ラインが走ったり引っ張られるようなら、ゆっくりロッドを起こし、重みを感じてから大きく合わせます。
ズル引きの注意点
- ズル引きは根掛かりが多く、リーダーが擦れて切れることもあります。そのため、底が砂地やワンド、港内のような場所で使うのが理想です。
朝の釣り場でのアプローチ
- 朝、釣り場に着いて誰もいない時は、餌木をキャストし少し沈めてからズル引きします。
- 朝一に浅場でエサを探しているアオリイカが反応し、足元まで追ってきて抱くことが意外にあります(私の体感的にですが)。
バリエーションをつける
- 表層の次は、着底させてから一気に表層までアクションを付けずに巻き上げます。これで反応するアオリイカもいます。
- さまざまなバリエーションを試して、アオリイカの反応を引き出すことが大切です。

ボトムステイ
春イカを狙うためのテクニック
低活性時や大型のアオリイカを狙う際、特に春イカをターゲットにする時に効果的なテクニックがあります。
基本的な流れ
- エギをボトムに沈める: まず、エギをしっかりと底に沈めます。
- ワンアクションを入れる: 着底後にワンアクションを加えます。アオリイカは、エギが落ちていく時にその動きを見ていると仮定します。
アオリイカの行動
- 警戒しながら近づく: 着底すると、アオリイカは警戒しながら近づいてきます。獲物であるかどうかをしばらく観察します。
- 生き物と判断する: この時にワンアクションが入ると、アオリイカはエギを生き物と判断し、後方に回り込んで忍び寄ります。
触腕の動き
- 触腕を出す: アオリイカが触腕を出すと、ラインに「ズ・ズ・ズ」と引き寄せる感覚が伝わります。
- のしかかる: のしかかると、なんとなく重い感じがします。
アワセのタイミング
- 大きくアワセる: アワセは大きく行います。
- 底が小石の場合: 底が小石の場合、のしかかられると「根掛かりかな?」と思うくらい動かないことがあります。この時、ロッドをまっすぐにして引くと、初めてアオリイカだと感じることもあるので注意が必要です。
このテクニックを使うことで、春イカを効率的に狙うことができます。
フォローアクション
アタリがあった時の対処法
アタリを感じたり、「何かおかしい」と思った場合、アオリイカでないこともあります。その際の対処法を以下にまとめます。
ショートピットジャーク
- 聞きアワセをする: アタリを感じたら、まずは聞きアワセを行います。
- ショートピットジャークを入れる: アオリイカでなかった場合、短く鋭いショートピットジャークをパンパンと2回入れます。この動作によって、その後にアタリが出ることが多いです。
フォローのテクニック
- 横にスーッと引く: ショートピットジャークの後、フォローとして横にスーッと引くことも効果的です。
- 逃げる動作を演出: この動作は、アオリイカが触ったと仮定して逃げる動作を演出します。アオリイカは逃げるものを追う習性があるため、このテクニックが有効です。
この方法を使うことで、アタリを逃さず、アオリイカを狙うチャンスを増やすことができます。